17/04/2026
ネトフリなどのサブスクのおかげで、TSUTAYAの「一本いくら」時代なら手に取らなかったであろう、世界中の映画を、気軽に観れるようになりました。
先日、イラン映画『聖なるイチジクの種』を観ました。
これがさ、異文化の衝撃。
私的に、一番「えっ!」となったのが、眉毛です。
年頃の娘が「眉毛、もうちょっと細くしたい」とこぼした瞬間、お母さんが激おこ。
「細い眉毛なんて、アバズレよ!」
まず、いまどき「アバズレ」とか言わんけどな。
ペルシャ語からの翻訳なので、それは置いておこう。
眉毛がアバズレってなに?ってなるよね。
でも、考えてみれば、ヒジャブで髪も体も覆い隠す文化の中で、唯一外に出ている顔の一部。
限られたパーツの重みたるや、剥き出しの我々のそれとは、天と地ほども違うのです。
そこでいかに「私は清純です」とアピールするか。
それが、あの極太眉毛だったとは!
「中東の女性の眉毛は、なんと立派なことよ」と、のん気に思っていましたが、密な眉毛に貞操観念を忍ばせていたことを知っただけでも、この映画を観た価値はありました。
それから、現代っ子のネット事情。
万国共通の、親子の火種です。
親はテレビの情報を信じ、子はネットで真実を探す。
映画の中で、子供の鋭い質問に、親が答えに詰まると、「それは神が決めること」だの、「神への冒涜」だの。
日本で言うなら、
「親に向かって何言ってんの?!」的な?
多分、これも万国共通の、思考停止ワード。
SNSを禁止されても、あの手この手で情報を手に入れるイタチごっこ、テヘランでも日本のリビングでも、やってることは一緒な気がします。
この作品、イラン政府を批判したとして、監督は鞭打ちや懲役を言い渡されて、執行前にドイツに亡命。
まさに命がけよ。
ちょっと長尺ですが、「知らない世界をのぞき見する」には最高の一本でした。
同じくイラン映画の『別離』も、宗教と介護問題が絶妙に絡み合っていて、これまた「日本と似てるけど、やっぱり全然違う!」という発見があっておすすめです。
サブスクのおかげで、私の世界は、眉毛の分だけ、広がりました。
#イラン映画